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サステナビリティ‐モビリティ

製品の耐久性、品質、リサイクル性は、持続可能性を高める上で重要な役割を果たします。

明日のモビリティのためのサステナブル ソリューション

製品の耐久性、品質、リサイクル性は、持続可能性を高める上で重要な役割を果たします。これらは資源の節約、エネルギーの節約、排出物や廃棄物の削減に役立ちます。クラレでは、当社の技術的専門知識を活用し、製品にこれらの特性を的確に付与しています。自動車分野のパートナーにテールランプのリサイクルやポリプロピレン製自動車パーツの製造に新たな選択肢を提供する2つのソリューション、〈パラペット®〉と〈パラピュア®〉を紹介します。

イメージ:サステナビリティモビリティ

〈パラペット®〉:テールランプを簡単・効率的にリサイクル

写真:テールランプ

クラレが開発した新しいハイテク素材〈パラペット®〉は、まさに画期的な製品です。テールランプのメカニカルリサイクルが初めて可能になったのです。従来のテールランプは、レンズカバーにメタクリル樹脂(PMMA)、ハウジングにASA樹脂またはABS樹脂を使用して製造されるのが一般的であったため、これまでは技術的に実現不可能でした。また、この複合材料は、通常、熱融着されているため、その後の分離やリサイクルが非常に困難でした。

竹本 憲太

メタアクリル事業部 メタアクリル開発部 特別研究員

そこで〈パラペット®〉の登場です。この素材もPMMAをベースとしていますが、ソリューションと顧客志向のアプローチにより、従来のPMMAとは一線を画しています。〈パラペット®〉は、自動車業界の要求に応えるために特別に開発され、革新的なリサイクル・ルートを提供しています。

「〈パラペット®〉だけで作られた新しいテールランプは、リサイクルのために粉砕し、衝撃改質剤と混ぜ合わせ、新しい〈パラペット®〉と一緒に2色射出成形プロセスでワンステップ処理することで、新しいハウジングを製造することができます。ハウジングとカバーを別々に製造し、熱接着する必要がなくなりました。これにより、生産工程とリサイクル工程が大幅に簡素化され、より持続可能な自動車生産に向けた新たな展望が開かれます。」

photo: Kenta Takemoto
アイコン:クエスチョンマーク

PMMA樹脂とは?

PMMAはポリメチルメタクリレートの略で、アクリルガラスとも呼ばれます。この透明な熱可塑性プラスチックは、光学的透明性、耐候性、寸法安定性で知られています。PMMAは非常に用途が広く、自動車分野だけでなく、建築、広告ディスプレイ、光学用途にも使用されています。PMMAは生体適合性に優れ、生体に対して毒性がないため、医療用途にも適しています。PMMAは、メタクリル酸メチル(MMA)の重合によって製造されています。

ISCC PLUS認定の品質と安全性

〈パラペット®〉は、ISCC PLUS認証を取得したクラレの新潟事業所で生産されています。ISCC(International Sustainability and Carbon Certification)は、国際的に認められた持続可能性認証であり、バリューチェーン全体を通じて持続可能な原材料をトレーサブル(追跡可能)に使用していることを証明するものです。

〈パラペット®〉:幅広い特性を持つ素材

  • 耐薬品性:〈パラペット®〉は、アルカリや油などの化学薬品や、水酸化アンモニウム、灯油、軽油などの物質にも侵されません。
  • 耐候性:〈パラペット®〉の耐候性は非常に優れています。アクリレートをベースとしているため、強い紫外線にも耐性があります。
  • 耐衝撃性:〈パラペット®〉は、架橋ゴム粒子を配合していることもあり、急激な力や衝撃に耐えることができる。
  • 機械的加工性:〈パラペット®〉は加工性に優れ、熱分解しにくい。
  • 光沢:〈パラペット®〉は、従来のPMMAやPVCなどの透明材料に匹敵する優れた光沢を持っています。濁度値は0.3%未満です。
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〈パラピュア®〉FBグレード:未来の車に新しい彩りを

イメージ:サステナブルな未来の車

自動車の外観デザインに革新をもたらす〈パラピュア®〉FBグレード。塗装に代わるフィルム装飾技術として、優れた接着性と耐久性を持ち、ABSやPPなど多様な素材に対応します。さらに、使用後は熱処理や溶剤で簡単に分離・回収でき、リサイクル性にも優れています。クラレ独自のエラストマーが、再ペレット化後も機械特性を保持。環境対応とデザイン性を両立するこの挑戦的な素材で、明日のモビリティに新たな可能性を拓きます。ぜひご意見をお聞かせください。

船岡 蘭丸

PMMA Development Specialist at Kuraray Europe GmbH

「環境対応と高品質の両立」——これは今、多くの自動車メーカーが直面している課題です。
〈パラピュア®〉FBグレードは、装飾フィルムの分離・回収が容易で、素材の再利用を可能にする革新的なソリューションです。クラレ独自のエラストマーにより、再ペレット化後も性能を維持。廃棄物削減と循環型利用を実現し、持続可能な社会への一歩を支えます。私たちはこの素材に、明日のモビリティを変える力があると信じています。」

photo: Rammaru Funaoka

〈パラピュア®〉FBグレード:塗装に代わる、新しい選択肢

イメージ:フィルム
  1.  多素材への高接着性:ABSやPPなど異素材にも対応し、設計自由度が向上
  2.  接着剤、可塑剤フリー構造:長期耐候性と安定した品質を実現
  3.  高い耐チッピング性:外装部品にも安心して使用可能。
  4.  優れたリサイクル性:そのまま粉砕、リペレットしても機械特性を保持したリサイクル材に。また、熱処理や溶剤で簡単に分離・再利用が可能。

これらの特長により、〈パラピュア®〉FBグレードは、環境対応と高機能性を両立した次世代の加飾フィルムとして、自動車業界の新たな選択肢となります。

〈パラピュア®〉FBグレード:加飾も環境も、スマートに対応

自動車部品に広く使われるPP樹脂は、欧州ELV規制など社会ニーズの高まりとともに再利用が推進されてきています。一方で、リサイクル材は、異物混入、臭いや強度低下などが課題となっています。
〈パラピュア®〉FBグレードは、PPにも高接着性を持ち、使用後は加飾フィルムの分離・回収も可能。また、クラレ独自のエラストマーにより、再ペレット化後も機械特性を維持し、リサイクルPPの品質向上に貢献します。環境対応と機能性を両立する、自動車の未来に寄り添う、新たな選択肢です。

図:パラピュアFBグレードのリサイクル

〈パラピュア®〉FBグレード:再利用できる美しさ、ここに

  • 高接着性:極性・非極性を問わず、PPをはじめとする多様な樹脂に接着可能。設計自由度が高く、加飾用途の幅が広がります。
  • 加飾フィルムの一体粉砕・再利用:加飾フィルムと基材をそのまま粉砕・再ペレット化しても物性変化が少なく、リサイクル性に優れています。
  • 多様な成形方法への対応:フィルムインサート成形や真空圧空成形など、構成を変えずに多様な加飾工法に対応可能。加工性と量産性に優れています。
  • サスティナビリティへの貢献:欧州の廃車回収規制(ELV)において、PP部品の再利用促進に貢献できる可能性があり、環境対応素材としての期待があります。従来のリサイクルPPで課題となっていた異物混入や臭い、強度低下に対し、クラレ独自のエラストマーが分散効果を発揮し、品質を安定化できる可能性を持っています。*現在、可能性検証中

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